TAIのサッカー考察

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レアルマドリードが勝てた理由②

前半を読んでない人はチェック↓↓↓
2021-22season Champions League決勝 リヴァプールvsレアル・マドリード① - TAIのサッカー考察

2021-22season Champions League決勝 リヴァプールvsレアル・マドリード<後半>

過去最高メンバーと評価されるリヴァプールレアルマドリードが勝った理由とは?

後半に入り、フォーメーションに変化はなし。ちょっと意外。

前半、特に話題として触れなかったが、L.ディアスがカルバハルに完封され、リヴァプール左サイドはほぼチャンスを作れなかった。

また、L.ディアスもマネもサラーもこの試合、足元で受ける回数が特に多い。

見事なパス連携や個人技によってペナルティエリア付近からシュートは多いが、レアルDFの背後を取る動きがあまり見られないので全てクルトワに止められる。

後半、立ち上がりからでもジョタやフィルミーノを起用してほしかった。特にジョタは背後取る動きがすごくうまい選手だと思ってる。

後半が始まり、前半と変わらずリヴァプールが押し込みレアルが守る展開に。

攻撃の起点を作るのは右サイドのサラーからで、左サイドはなかなかチャンスは作れない。

ペナルティエリア付近で守るやり方は前半と変わらないレアルだが、前半と1つ違ったのはミリトン、アラバ、カゼミーロ、モドリッチが確実に中央を締めてシュートブロックを徹底。

セカンドボールをレアルが拾い、両WGに向けて大きくボールを展開する。

シュート本数は圧倒的にリヴァプールが多い。レアルはリヴァプールペナルティエリア付近でプレーする回数が徐々に増えているものの、なかなかシュートまでいけず。

ただ拮抗を破ったのはレアル。

【58:00〜】

ロバートソンがモドリッチに食い付き空いたリヴァプールの空いてしまった左サイドのスペース。

その空いたスペースをF.バルベルデがドリブルで縦に運んでいく。対する相手はファンダイク。

それを察知したのか、カルバハルはF.バルベルデがドリブルを始めた瞬間にオーバーラップするために右サイドを全力で走る。

このカルバハルにリヴァプールの左サイドのロバートソンとL.ディアスはついていかなかった。

そのためファンダイクはドリブルするF.バルベルデとカルバハルの2人を見なければいけない。

ファンダイクがカルバハルに引き出された瞬間にF.バルベルデがシュートかパスかわからないが早いボールを中央へ放り込む。

ヴィニシウスがA.アーノルドの後ろからボールに向かって走り込みそのままゴールへ。

【58:10〜】

リヴァプール失点の直接的な原因はA.アーノルドがベンゼマを見すぎてただけにヴィニシウスの位置を完全に把握してなかったこと。体の向きがよくなかった。

しかし、それ以前にボールを持ったF.バルベルデとすぐさまサポートに駆けつけたカルバハルに対してリヴァプール左サイドが誰も反応してないこと。

ロバートソンが高い位置にいたため自分の位置に戻れないのはまだ仕方ない。ただやっぱりそのカバーにL.ディアスが行くべきだった。

点が入ったくらいの時間帯からお互いオープンなポジショニングに。

レアルは運動量を落とすことなく、中央を閉じてカウンターをしっかり狙っていく。

リヴァプールも何度か危ないシーンもあったが、65分にジョタ、77分にN.ケイタ、フィルミーノが交代して徐々にリヴァプールがペースを握っていく。

特にフィルミーノが攻撃にアクセントをいれる。低い位置でボールを受けてミリトンやアラバを引き出す動きや

逆にミリトンの裏に抜け出してペナルティエリアに侵入し中央のジョタへとパスなど。

フィルミーノに連動してジョタも積極的に裏を取る動きを見せていく。さらにはサラーの個人技でゴールまで迫るも

守護神クルトワが好セーブを連発。リヴァプールはなかなか点が取れない。そのまま90分を迎え試合終了。

〜総括〜

今季、優勝候補と言われたリヴァプール。ワイナルドゥムが抜けた穴を昨季は怪我の離脱が多かったチアゴがしっかり埋め

L.ディアスの加入によりさらに攻撃が強化され、チーム全体的にさらに完成度が高まった印象。

一方、セルヒオ・ラモスラファエル・ヴァランが 移籍し、荒れたチーム状態で開幕を迎えたレアル。

ジダン監督も解任され、バタバタの中、 アンチェロッティ監督が就任しベテランと若手を 融合してしっかりまとめ上げた。

冒頭でも話した 「過去最高メンバーと評価されるリヴァプールレアルマドリードが勝った理由」について。

完成度が高いリヴァプールに対して まだまだ課題と改善の余地がたくさんあるレアル。

勝敗を分けた明確な差は守備の意識の差だと思う。レアルの得点シーンでも話したF.バルベルデとカルバハルのレアル右サイドと

L.ディアスとロバートソンのリヴァプール左サイドを比べると、攻守に渡って豊富な運動量を見せたのは間違いなくレアル右サイド。

L.ディアスもだいぶ走っているけれど、それは前線へのハイプレスがメイン。

やっぱりどうしても後ろのスペースが空いてしまってそのスペースをモドリッチが有効に使ってる印象。(バイエルンもそんな感じがある。)

逆に、ロバートソンは守備メインなのか?L.ディアスが中央に寄ることが多かったし、空いた左サイドのスペースはもっと攻撃参加してよかったんじゃないかな?

右SBのA.アーノルドがかなり上がる選手だから、バランス取ってあまり攻撃参加していないのかもだけど、にしても左サイドのスペースを使わないのはもったいない。

また、年間70試合近くあったにも関わらずCL、ラリーガ優勝ができたのは

ベンゼマがあまり怪我をしなかった&得点力が爆発

・ヴィニシウスの覚醒

など挙げられるけど、個人的にはアンチェロッティの采配力だと思ってる。

あとは解説者も言ってた人身掌握術?要するに、選手のケアがうまいってことか。

正直、戦術てきなところはだいぶ危ないところが多い。GKがクルトワじゃなかったら終わってる。

控えの経験豊富なベテランを出したり、将来を担う若手もバランスよく出しその采配を的中させる。

ただ、来季はどうだろ?ムバッペ獲得に失敗してるしベテラン達もフル稼働は難しいだろうし、今期と同じようにいくかは正直微妙。

だけど今後も注目していきたい。

次は、パラグアイ戦、ブラジル戦を書いていきます。

なんかわからんけど、気づいたら3000字。